2012年2月3日金曜日

B ビタミン群は職場のストレスに耐える能力をサポートする可能性あり - Nutri-Facts.org

B ビタミン群は職場のストレスに耐える能力をサポートする可能性あり

1月 11, 2012 - 

最新のオーストラリアにおける研究では、B ビタミン群の高用量摂取が、心的状態を改善しかつ、慢性の職務ストレスに起因する心理的緊張を減らす可能性を示唆します。

この ランダム化対照臨床試験では、60人の参加者たちが 3ヵ月間にわたってビタミン B1 (75 mg), B2 (10 mg), B3 (100 mg), B5 (68.7 mg), B6 (25 mg), B12 (30 µg) および、葉酸 (150 µg)を含有する錠剤を1日当たり2錠かプラセボの何れかをそれぞれ摂取しました(1)。性格、作業要求、心的状態、不安および、精神的緊張を評価するため、参加者には研究の開始時と治療後30日および、90日後にアンケートに記入提出してもらいました。研究結果では、性格と作業要求における個々の違いを統計的に調整した上で、ビタミンB複合体による治療グループは12週後に個人的緊張の著しい緩和と混乱状態および、鬱状態/気落ちした心的状態の縮小が確認されました。心的状態と不安の他の測定値における治療関連の変化は見られませんでした。

 

研究者たちは、Bビタミン群投与が 職業性ストレスの心理的緊張効果に対するコスト効率の良い治療方法である可能性が高いと結論付けました。これらの所見は高騰するコストと高まる職場ストレス罹患率の中で個人の健康、組織および、社会にとって重要な意味合いを持つと考えられます。

 

ビタミンとミネラルの適正なレベルを保持することは直接的 (例えば、神経伝達物質 合成、受容体結合、膜中のイオンポンプ機能) および、間接的 (例えば、エネルギー代謝、脳血液供給)な脳機能への双方の効果を司る生理学的プロセスホストのパフォーマンス最適化にとって不可欠です (2)。この研究の結果は、綜合ビタミン剤サプリメント投与を調査した以前の2件の研究と精神的緊張の個人的な(職務外の)感情(3, 4)に一致しており、B複合ビタミン剤の90日間のサプリメント投与後の職場ストレスを経験する頻度は著しく減少したことを示唆しました。

 


1. Stough C. et al. 職場ストレスにおけるビタミンB複合体の90日間高用量投与治療の効果。「Human Psychopharmacology Clinical & Experimental誌。2011; 26(7):470–476」

 

2. Haller J. ビタミンと脳の機能。「Nutritional Neuroscience. CRC Press: Boca Raton, FL. 2005」

 

3. Kaplan B. J. et al. ビタミン、ミネラルと心的状態。「Psychol Bull. 2007; 133(5):747–760」

 

4. Kennedy D. O. et al. 健康な男性における自覚的心的状態と能力へのビタミンCとミネラル併用のBビタミン複合体高用量投与の効果。「Psychopharmacology. 2010; 211:55–68」

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