この住居地の変更届出については，中長期在留者が在留カードを提出して住基法上の転入・転居届をしたときには，法務大臣への届出があったものとみなす旨の規定が設けられております（改正入管法第１９条の９第３項）。

したがって，当該中長期在留者が在留カードを添えて住基法上の転入・転居届をすることにより，入管法上の届出義務も果たされることになります。

なお，住基法の転入・転居届をする際に在留カードを持参し忘れるなどにより，住基法上の転入・転居届が先行して受理された場合，前述のみなし規定は適用されないことから，改めて住居地の届出を行う必要が生じます。

また，この届出が適切に行われなければ，当該中長期在留者にとって罰則や在留資格の取消し対象となってしまう可能性がありますので，このようなことが生じないよう，住基法上の転入・転居届を行う際は在留カードをご持参いただきたいと思います。