2012年3月10日土曜日

ニキビ(面皰,にきび)/子供のニキビ・・・どう対処する?/サッポー美肌塾

ニキビ(面皰,にきび)/子供のニキビ・・・どう対処する?/サッポー美肌塾

肌の構造やニキビが出来るメカニズムは、大人の場合と子供の場合において、何も変わるところはありません。 美肌塾で様々な角度からニキビの対処について、またニキビが出来る過程について、取り上げてきましたが、大人と子供も、まったく同じだと考えましょう。

ニキビの原因は皮脂が詰まるからです。 毛穴に皮脂が貯まるから皮脂がつまり出すのです。 この様な基本的なところは大人と何も変わりません。 皮脂が多くなる時期であることが、ニキビとのつきあいが始まる、そもそものきっかけであるわけですが、「だから子供のニキビは大人のそれとは違う」と言うことにはなりません。 いくら皮脂が多くても、詰まったり貯まったりしなければ、ニキビにはならないのです。

大人との違いを意識しなければいけない点は、肌を取り巻く生活スタイルや行動環境が異なることです。 あるいはまた、化粧品を利用できない立場におかれている場合も多い点です。 この様なことを踏まえて、対処法を考えることが大切です。

大人の肌に出来るニキビと同じように、肌が健やかに育つ状態が何とか維持できていたら、そう簡単にニキビは出来ないのです。 ところがそうはいかないことが多々ある点は理解しておく必要があります。

見ていきましょう。

以下に挙げる以外のことがたくさんあると思いますが、基本的な考え方として伝え、理解させることが必要です。 あとは自分で応用して考えさせることです。

1.紫外線や肌を乾燥させる風への対処

紫外線を浴びて肌(角質層)を硬くしてしまう。 あるいは乾いた風を浴び続け、乾燥で肌を硬くしてしまう。 ・・・子供の場合、この様なことを避けることが出来ないままに、続いていることがよくあります。 例えば授業やクラブ活動に参加していたら仕方のないところです。


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肌が硬くなると皮脂は詰まりやすくなります。 皮脂が貯まりやすく結果として詰まらせることに繋がる・・・この様なことが増えてきます。 ダメージが角質を傷め、剥がれやすくし、ターンオーバーが早くなり、表皮の育つ時間を奪うのです。 次第に未熟な硬い角質が多くなり皮脂詰まりしやすい肌に変わっていく・・・このメカニズムは大人の場合も同じです。
ポイントはこの様な環境にどのように対処するかです。

しかし、サッポーはこの辺りのことに関しては、ある程度避け得ないことだと考え、受け入れることをお勧めします。

もちろんスキンケア製品の使用が、ある程度許される立場にあるならば、日焼け止め製品、乳液あるいはクリームなどのオイル成分の配合された保護ケア製品の使用を勧めるのは言うまでもありません。 保湿よりも保護のケアを優先してください。

但し、化粧できない子供達の場合、日焼け止め製品については紫外線吸収剤を使用した製品を使わざるを得ないので、肌に合っているか否かを慎重に推移を見ながら確かめることが必要です。 肌に合わないものを気づかず使い続け、ニキビの炎症を促進しているケースがよく見られます。
これらの製品選択でもう一つ間違いの多いのは、汗に強い耐水性のある製品です。 これらは肌を育てるには大きな障害となります。 便利な面は多いのですが、常用する製品としてはけっして使用しないようにしましょう。


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スキンケア製品の使用が不可の場合、肌に接する良い習慣を躾ることです。 むやみに顔(肌)を触る癖、汗の拭き取り、顔を洗った時のタオルの使用法、・・・等々、"角質をむやみに剥がさない肌との接し方"を躾ることです。 ダメージを避けることが出来ず角質を傷めてしまった肌も、これらの対処がよい習慣として身に付き、行われていたら、状態の深刻化をかなりの程度まで避ける力となるものです。

また、紫外線をむやみに浴びない習慣、避け得る乾燥や紫外線は無意識に避ける習慣を身につけさせることも重要です。

2.酸化によるダメージ

紫外線による酸化は上のような対処となりますが、皮脂やスキンケア製品が酸化することによるダメージは、規則正しい洗顔習慣を躾ることが一番です。 日に二度の洗顔をして、時間が経過するほどに酸化度が高まる酸化物の悪影響を減じるのが狙いです。

皮脂・油脂の酸化は時間の経過や紫外線照射によって進行していきます。 従って、酸化ダメージを減少させる上での配慮は、紫外線対策をすることであり、もう一つの対策が、一日二度の洗顔間隔を適切に保つことなのです。 夜の洗顔が就寝前の入浴時でいつも12時頃、そして朝は7時だとしたら、その間隔は17時間と7時間、これでは酸化ダメージがかなり進行する状態を日々作っていることになります。

いつも均等に12時間ずつというわけにはいかないでしょうが、この間隔が大きく崩れない努力は必要です。 また崩れる日があったとしても、出来るだけ繰り返さないことです。
この様な良い習慣を躾ることです。


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以上、基本的なことをまずお話しいたしました。
肌管理の考え方そのものは、大人の肌も子供の肌も少しも変わるところがありません。 子供の頃からこの様な基本が身に付けば、将来の大きな財産になります。

次に力を入れて躾たい点は、洗顔です。 洗顔で間違いが多発しています。

3.正しい洗顔法を教える

角質剥がれを少なくするためには、石けん洗顔を基本にします。 既に肌が過敏さを増して、石けんのアルカリ性に過剰反応するような場合は、湯水でのすすぎ洗いだけにするのがマイナス面が最も少ないでしょう。 その他の洗浄剤は肌に優しく感じても、角質を剥がれやすくし、肌が育つブレーキになりやすいので、避けるべきです。

以下、洗浄の注意点・原則を簡単に列挙します。


1.洗浄剤(石けん)を使用しての洗顔は日に二度を基準とする。 やむを得ず、三度以上になる場合、洗浄剤を使用せずすすぎ洗いとする。
2.洗い過ぎない注意が極めて重要。 肌を衛生的に保つことは重要なことだが、汚れを落とすことにこだわりすぎて、角質まで一緒に落としては何のための洗顔か判らない。
「良く泡立ててザッと洗えばそれで良い」と考えるように躾ることです。 多少汚れが取れずに残っても、角質を取り除いてしまうよりも良いからです。 洗顔の目的は角質を長持ちさせるために角質をきれいにしているのです。 汚れを取るために角質まで取り除いては、本末転倒なわけです。
3.肌に接する優しさ、肌との強い摩擦を避ける洗顔時の手指の使い方を実地で教える。
既にニキビが多発するような肌だと、角質を剥がさないケアを始めてしばらくの間、垢がボロボロ取れる状況が現れますが、それらをけっしてこすり取らず、日々の優しい洗顔で取れるにまかせるようにしましょう。

以上、洗顔の考え方の基本を挙げてみましたが、ここには実にたくさんの間違ったケアが入り込みやすいところです。 これらを挙げるとキリがありませんので、割愛しますが、この時期の子供達にインプットされた間違いは、根拠なく習慣として根付きやすいので注意が必要です。

変わったケア方法・洗顔方法を取っていたら、発見次第、都度修正していくことが肝心です。 この様にして、ある程度育った角質が出来るようになれば、皮脂詰まりは着実に減少していきます。


4.子供達の立場や生活スタイルに影響しない範囲で、ニキビ対策を子供と一緒に考えるカルチャーを築く

ある程度のニキビ肌とつきあっていくことで良しとする意識を子供に受け入れさせることは、将来の健康な美肌を確保する上で、極めて重要です。

思春期を過ぎてもニキビ肌と縁が切れずにつきあい続ける見本は、世間にたくさん見られます。 一方、思春期の間に適切な肌管理が出来ていたら、思春期が過ぎるまでにニキビのなくなる時が必ずやってきます。 この様な見本もたくさん見られます。

この様な、将来の天国と地獄の背景になっているものを明確に教えてあげることです。 子供達がこの様な違いを明確に認識しさえすれば、出口のない迷路に迷い込むようなケアに取り憑かれることはなくなります。



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